③子守唄の里 五木を訪ねて 

夢童
     「夢童」

「五木の子守唄」の中に、

おどま かんじん かんじん あんひとたちゃ よかしゅ

私は  勧進   勧進    あの人達は  (分限者)金持ちだ

よかしゃ  よかおび    よかきもん

分限者は 上等な帯と  上等な着物を着ている

の歌詞がある。
この「勧進」とは物乞いなどの、極貧の生活している人のことだ。
それに比べてお金持ちのことを分限者(ぶげんしゃ)と言った。
南九州の方言だと思っていたが、結構全国的に使っていたらしい。
私の育った鹿児島でも、私たちが小さい頃は、
現代で言う、ホームレスの人達のことを、かんじんどん(勧進殿)
と言っていた事を思い出す。どんが付くのである。

平家の落人の定着を監視するため、鎌倉幕府は源氏の武士を、五木に住まわせた。
どうもその者たちが「居着き」五木村を形成したようだ。(いつきの語源か?)
のちにこれら武士の子孫らが、「三十三人衆」と呼ばれる地主となる。
この地主達が絶対的な権力を持ち、勧進達(小作)を支配する。
勧進の娘達が7~8歳になると、相良の城下人吉等に子守や飯炊きの
奉公に出すよう、この「三十三人衆」が指示していたようだ。
親子
 「ママあいたかった」

「哀愁波止場」美空 ひばり(昭和35年)
作詞 石本 美由起  作曲 船村 徹
http://www.youtube.com/watch?v=xlEd9lF_1EY&feature=related
少しシチュエーション(situation)は違うが、私の大好きな曲なので。

親子は泣く泣く、子別峠(こべっとう)で、辛く悲しい別れをした。
今回の私の旅は出来得れば、その「子別峠」まで行きたかった。
しかし、なんとひっかぶい(臆病)な「シッタレは」、千仞の谷に恐れをなし、
躊躇した挙句、あえ無く挫折するのであった。 トホホホホ!!

ひっかぶいとは鹿児島弁で臆病者のことを言う。
  又は、やっせんぼとも言う。
※因みに「しったれ」とは、同じく鹿児島弁で「末っ子」のこと。

話がまたまた逸れるが、鹿児島市の中ほどを流れる「新川」に、
「なみだ橋」という橋が架かっている。名前の由来は
その昔、橋の1Km~2Km先に、死刑場があった。
そこが家族との、最後の別れの、橋であったからだ。
私は幼少の頃、その橋の近所に住んでいた。
(私の一家は、橋の下の生活と同じような、極貧の家庭だった。)
谷あいの中の、刑場跡でよく遊んだものだ。
幽霊が出るとも、よく言われた。

風の中に
「風の中にふるさとの声が聞こえる」

五木の子守唄は、子をあやす子守唄にあらず、わが身の悲運を
嘆き悲しみ、又、この先はのたれ死ぬかも知れない、哀れな身の上を、
切々と訴えるような、唄になっている。
その悲運の別れの原点が、「子別峠」にある。
この上は是が非でも、勇気を振り絞って、「子別峠」を目指さねばならぬ。
鳥
     「翔」

だがそれも束の間、この地図を見て欲しい。
あろうことか、これまでより厳しいであろう、切り立った千仞の谷が、
影で印してあるではないか。
また、萎えるシッタレであった。
しかも、立寄ったところは、頭地地区のみ。
まだ五木村の、ほんの入り口に過ぎない。

地図
サムネイル画像をクリックすると拡大します。

④に続く。ご期待あれ。

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テーマ : 心に沁みる曲
ジャンル : 音楽

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こんばんは。
五木の子守歌は、子どもをあやす子守歌ではなくて、哀れな身の上を切々と訴える歌・・・ 
歌の意味も知らないまま、もの悲しい歌だなぁと思っていましたが、なるほど納得です。
方言で歌われていると、なおさら心に染み入りますね。

シッタレさんのシッタレが、末っ子の意味だとは、おもしろい方言ですね。
言われてみれば、シッタレ-末っ子・・・何となくそんな雰囲気がします。
各地の方言、味があるだけでなく、優しさも、おかしさも、哀しさも感じられます。
大切に残していって欲しいですね。

Re: 今晩は。

> こんばんは。
> いつもありがとう御座います。
 鹿児島にも京言葉と思われるものが、多数存在します。
 五木もそうですが、南九州全てに、関西(平家)の
 影響を多く感じます。
 おいおい言葉の面でも、思いつくことを述べて、
 行きたいと思っています。
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